ちょっと立ち話 | 恋せよ乙女 | 2002/7


顔に そのときどきの感情がはっきり表れる娘が、満面の笑顔で帰って来た。
なにか良いことがあったな!
私から切出すと、貝のようになることがあるので、黙って様子を見ていたら・・・・
「今日××君がね」
『えっ?告白されたの?』
「違うよ。」
『じゃ〜あなたから告白したの?』
「もっと違う」
「今日ね、見れたよ。××君が部活で走っている所を見れた。」
「今日は良い日だった〜〜」
いつもの屁理屈言いの生意気な娘が、一瞬、ほんの一瞬 天使に見えた。
これが若さなんだろうなあって、横顔をしばらく眺めていたら
「おかあさん なに?」 『いや、なんでもないよ』
「今日はフォークダンスもあってね。あと一人で××君ってところで、終わってね〜ショック!!!」
「でもね 最近アイツの人気が高くてね。」
まさにいまどきの”恋する乙女”である。

私達の年齢になって、ときめいていたい。。なんていうと
すぐに不倫願望ですか・・なんてつまらんことを言う人は放っておいて。
熱い恋もしてみたいねぇ
ベッカムや柳沢、宮本君達もかっこよかったなあ
えっ?それは恋じゃないって?
笑 いいんです。なんであっても。ときめいていれば。

先日友人たちと久しぶりにあった。
gakikko!!!ちょっと声がおおきいよ〜なんて言われながら、
女学生みたいにみんながころころと笑った。
「あなたはいつも元気だよねぇ」
いえいえ、山には山の憂いあり、海には海の悲しみが
まして心の花園に咲きしあざみの花なれば・・・ですよ。
いつも元気なわけないでしょ
でもね、やりたいことは、やってみようと思っている
もちろん恋だって・・・・
・・・・・・・・・・・あらぬことを考えていると・・・・・・
携帯が鳴った。な〜〜んだ。聞きなれた”トッカータとフーガ”。夫の着メロ。
いっつも邪魔するやつめ!!
声のトーンがちょっと落ちた。『なあに?』
「仕事の区切りがついたから。。。お昼御飯はどうする?もう食べた?食べに行かない?」
ランチデートかあ・・私を誘ってくれるのあなたぐらいだから、
『いいよ。付き合ってあげるわ』
土曜の午後の昼さがり
恋する乙女もすこしばかり・・・・・微妙・・・・恋のお相手はあなたじゃないんだけれど・・・・

いくつになっても”恋せよ昔の乙女達!”