ちょっと立ち話 | 季節によせて | 2002/3


3月の声をきくと、急に春がやって来た。
庭のスミレも、濃い紫色で群れて咲いているし、水仙の花芽もふくらんでいる。金柑の実も黄色を濃くした。レンギョウももうじきだろう。 だんだんに賑やかになる。
去年、甘い香りに誘われてちょっと覗いた他所様の庭のロウバイ(蝋梅)が見事だったので、 それではうちも・・・と、買った鉢植えのロウバイは 今年はまだ花をつけず、香りも届けてくれないでいる。 どうやら、咲くまで2〜3年はかかるらしい。 足元に咲く福寿草は毎日 膨らんだり、ちじこまったりを繰り返して、陽射しを楽しんですっかり大きくなった。

春は黄、蝋梅越しに、福寿草

となるには、後何年かかるのだろうか・・・・

四季、もっと細かく分けると二十四節季、
折々の季節の移ろいを楽しむ心は、大切にしたいとは思っているが、
文字とおり 忙しさに心を亡くし、漫然と過ごしている事は、我ながら情けないなと思う。
春の陽射しで目立つ玄関先の埃を丁寧に拭いて、私の大好きな額を飾った。
毎年 春一番、菜の花を添えて この額をを飾る。
数年前、20年来の友人が長年暮らした出雲を離れ、故郷に帰っていった時、私たちに贈ってくれたものだ。それにはこう書いてある。
菜の花は小さな花が集まって、
一つの花のように咲く。
そんな風に、友と咲いていた私の出雲
ちいさな花が集まって賑やかに咲いているなんて、ちょっと女学生のかしましさの雰囲気もあって
私達の全てを物語っている。小さな子供を抱えて騒騒しく生きていた。
「みんな、良く笑ったわ。それぞれが頑張っていたよね。」額を見ながら、話しかけた。
うちの末の子、もう高校生になるのよ。
季節は春。賑やかなのだけれどまぶしいから、ちょっと薄目でいることにしてるの・・・・
また、遊びにきてね。
明日は ちらし寿司作ろうかな。 金糸玉子たっぷりで。
家の中にも 春は黄色・・・・・(笑)・・