ちょっと立ち話 | どうぞ ご勝手に! | 2002/2


2月24日は結婚記念日。
起き掛けに、布団の中から夫に声をかけた。
「今日は結婚記念日だよ。」
『お〜そうだったな。何年になる?』
「え〜〜と、30年!」
『そんなばかな、長男が21歳だから、22年だろう。』
「そうそう、よくわかったね。それにしても、よく続いているわ。」
『それは、相手が寛容な・・僕だからね。』
(そんな言葉には、毎度うんざりする。人をしらけさせるのは天下一品だ!勝手に言っておけ)
「はい、はい、そうでした。」
「今日、温泉に行くって言っていたけれど、ダメなんでしょ?」
『うん。来週末の準備があるから』
「そうだろうと思っていた。」
何時ものように朝食をすませて、夫は出かけて行った。
「おかあさんね、温泉に行く変わりに朝風呂に入るから、宅配さんがきたら、お願いね。」
日曜日で家にいる子供達に頼んだ。お湯を入れ替え様かと思ったけれど、
なんかきれいそうだし主婦らしく?残り湯に足し湯することにした。入浴剤を使えばいいわ。
太陽の光の入る明るい浴室で裸になると、なんか特別のことのようで、ドキドキした。
ふ〜っとため息をついて、深呼吸してそのまま頭までもぐって、鼻からゴボゴボ泡をだしていたら、
つるんと滑って・・・一人で笑った。
こんな風に、簡単にストレスなんか吐き出せるといいのにね。
入浴剤のパッケージを見ると、なになに・・・
”夜更けの箒星”<よふけのほうきぼし>とある。
・・・漆黒の宙に急降下 こころ躍らせ、宙に遊ぶ・・・「ミルキーグリーンーの時が勇気をあたえます。」
まだあるわ・・・
”暮夜の銀河”<くれよのぎんが>
・・・銀河の船に身をまかせ、こころ漂い、宙に遊ぶ・・・「ミルキーブルーの時が希望を語りかけます。」
ふん!、なんのこっちゃ?機嫌が悪いから、こんなキャッチフレーズにも悪態をついた。
湯上り際にも、すっきりしない。良く見ればどっちとも bath salt。
道理で体がぬるぬるするわけだ。わたしゃ、温泉は嫌いだね。
これが私流のsour grapes
朝風呂は体が冷えてよくないわ!