ちょっと立ち話 | 忙中閑あり(2) | 2002/1

いつもなら、パジャマの上にスモック風のエプロンをあわてて着て、
バタバタと朝食の仕度をするのだが、さすがにお正月。
この私もきちんとお化粧を済ませ、ちょっと他所行きの洋服を着て、お雑煮に取りかかった。
”ケ”と”ハレ”の区別のなくなった生活は、現代的なのかもしれないが、
流行語のように扱われた”清貧”という言葉とあわせて、
大切な日本の心のように思う。
大晦日、夜更かしをしてるからしかたないといえばそれまでだが、
起き出したみんなはパジャマ姿のヨレッとした顔、顔・・・
こんな顔とパジャマは”ハレ”の日には、似合わんなあ〜
「いまのうちに着替えておいで」
「えっ〜 これでいいじゃん」『もう。いやだねぇ』
まっ、私一人でもその気になっていればいいわ。 食べるお餅の数を聞いて、
おすましの岩ノリにするか、具たくさんのけんちん汁風にするか それぞれのお好みも聞いて、
さて、「あけまして、おめでとう」
お雑煮の味を褒めてもらって、当たり前って言って、それからお父さんがお年玉を渡して
今年はもっと勉強頑張ってネ とちくり説教をして、
居間にごろり、・・・食っちゃあ寝の始まり・・・

『福の神様は綺麗に掃除したところを探してやって来る。』
『笑い声が聞こえる所を探してやって来る。』
そう信じている私は、玄関をもういちど新しい雑巾で拭いた。
福の神様、今年もよろしく。
うちは居ごこち良いですよ。
お酒も用意してありますよ。
ちょっと先にわたしがお毒見してますので、(笑)・・・味は保障します。極上ですよ。
笑い声、聞こえてますか?

お母さん何一人で笑ってるの?
そう言いながら娘は友達と雨の中、大社さんに初詣にでかけた。
前後して、息子もガールフレンドと初詣。
夫は町内会の恒例の新年会。
掃除は済んだ。義母への挨拶も終わった。
ちょっと時間がずれているけれど、お肌のゴールデンタイム。
新聞広げてTV見ながら、ごろりとしましょ。
ここ何日か 徹夜状態だったので、横になったら寝そうだなあ
核家族の気楽さで、お年始のお客さんも来ない・・・・
おっと、いびきはかかぬよう・・・・・
出来ますならば、ブラッドピットとのラブシーンの夢なんぞ見られれば最高なんだけど・・・
もっと注文できますならば、「ジョーブラックをよろしく」のプールサイドでのラブシーンが希望です・・・
終わることのない雑用に忙殺される主婦の夕飯までの休息。