ちょっと立ち話 | 一緒に食べよ | 2001/11

金曜日のある日、夫は飲み会で留守。
どういうわけか、家のお父さんがいないと、どの家庭でも夕食が手抜きとなるらしくて
例にもれず、うちも八宝菜一皿ですませようと、準備にかかった。
と、ダイエットが必要もないのに「ダイエット」が口癖の娘が、
「今日は、リンゴだけにするから」
『リンゴだけって言うわけにはいきませんよ。八宝菜は好物でしょ?』
「作っても 私食べないよ。」
『なんてこといってるの。』
とまあ、こんな会話があって、ずるずると仕度をあとのばししていたら、
ご飯を炊くのを忘れてしまっていた。「僕はラーメンでいいよ」と次男がいうので、
じゃ、そうしよう、ってことになり 全くの手抜き夕食のインスタントラーメンとなった。
次男は「僕は自分で好きな時に食べるから」、と言うし・・・・・娘はリンゴだけというけれど・・・
う〜ん、こんな手抜きだから、せめて一緒にたべようよ!
リンゴと柿をむいて山盛りにして、食卓中央において、
”ごっつ好きやねん” ”焼きのりラーメン” ”チャルメラ”の豪華3品
お鍋3個をガスレンジに準備して、いっせいに作り始めた。
3分後 3種のラーメンが出来あがって、みんなで味見しながら食べた。
「こんな夕御飯の手抜きをしてると家庭崩壊するかもね」と言ったら
「こんなに美味しくて楽しいから、毎日でもいいよ。」
・・・・・明日はちゃんと作るから、このことをいつまでも話題にしないでね。

しかし、つらつら思うに、どんなに手の込んだお料理でも、ホテルのルームサービスの様に
それぞれの部屋に配膳されたのでは、とても淋しい食事となる。
同じ部屋でも、あっちとこっちを向いて、どうぞってお盆で運ばれてきたら、
寂しさの種類こそ違うが、食欲がわくわけもない。
同じ食卓に座り、笑いながら食事をすることに意味があるのであって・・・と思うと
”ごっつ好きやねん” ”焼きのりラーメン” ”チャルメラ”の3品をそろえた事で許していただくとして、
豪華インスタントラーメン3品は、欠点ぎりぎりの合格かな。
欠点ぎりぎりというのは危険だから、手抜き夕食は控えたいとおもいますが、が、が、
・・・・・・・・・・
同時出来あがりの不手際解消するために
次回は ”赤いきつね” ”緑のたぬき” ”どん兵衛”の3品を用意致したく思います。
デザートは同じく「リンゴと柿」の姿剥きでございます。