ちょっと立ち話 | 帰すれば友情 | 2001/7

最近お昼のワイドショーをにぎわした堺まさあき氏の離婚騒動。
夫婦の在りかたは如何に・・とあれこれ考えさせられる。
仕事に追われる夫、家族がいつも一緒にいることに意義があると思う妻
賛否両論、物議をかもし出した。
家庭の在り方、夫婦の在り方なんて、公式があるわけでもないので
十人十色 これという解答は、存在する訳も無い。
お互いがきちんと認識していれば、あり様なんてさしたる問題ではない。
しかし、離婚記者会見がTVで流されるのを見て、
妻である女性の意識の低さに不快感を持った。・・・してくれない、くれない・・・
支えあってこそ夫婦。あなたは夫をどう支えてきたのか、と聞いてみたかった。

私達は結婚して21年。
いい夫婦なのか、そうじゃない夫婦なのか、判断はしにくいが
子供の事、ご近所のこと、仕事のこと、ときには政治的なこと、よく話す。
一緒に過ごすなんてことは、普通の夫婦の何十分の一なのに
仲がいい、といわれることもある。
けっして熱い夫婦愛で結ばれている訳では無い。
愛情となると、その状態を持続させるために、ある努力が必要となるが、
日々雑多なことに追いたてられる夫婦が努力し続けるのは、困難になり
いつしか、何もしなくて良い、ほったらかし状態の一対となる。
友人の言葉をかりれば、運命共有体の一対。
そこに、愛情があれば素敵なことなのだが。しかしねぇ
「夫婦の愛情」なんて改めて考えてみても、どんな言葉もしらじらしい。
とすれば、愛情という言葉がふさわしくないのかもしれない。
大きなイベントを企画した同志のように、ことあるごとにああだ、こうだと案をひねりだすが
面と向って喧嘩もするし、影でぐだぐだと悪口も言う。
私達夫婦に限って言えば、「夫婦の友情」
愛情をを育もうとするより、友情を育てるというほうが、性に合っている。
愛情と友情の違いを質問しないでいただきたいが、
愛情ほど重くもなく、それでいて楽しそうで、ピュアな感じで、軽軽しくて
夫婦愛、帰すれば友情。
愛情でつながっていますかという問いに、いいえ「一番の友達です」と 答えたい。