ちょっと立ち話 | 孔子曰く・・・ | 2001/4


数年前の忘年会でのこと。
やっぱり7〜8人のお客様だったように覚えている。
その中で、ある人の話になった。
少女の雰囲気を残したとても素敵な奥様で、・・・・という話にまで発展した。
料理奮闘中の私に、その奥様の事を尋ねられた。
良く知らなければ、知りませんと言うし、
素敵ならば、その素敵ぶりもお話できる。
しかし、残念なことに、私は、話題の彼女のことが、大っ嫌いだった。
彼女ったら、人がいいのかも知れないが、
なんでも頼まれた事は、請け負ってしまう。
請け負った事を、きちんと処理できるのであれば、問題はないけれど、
彼女は土壇場になってヒステリーを起こして、いつも放りなげてしまう。
まわりにいた私達は、後始末も兼ねて、翻弄された。
それに、やさしいお顔立ちなのに、子供を理不尽に叱るのです。
(私にはそう見える)
まっ、とにかく友人でいたくない人だった。
だから私はこう言いたかった。

「私はあの方はきらいです。一緒には仕事をしたくない人です。
素敵かどうかは、素敵だと思っている人に聞かれたら・・・」

こんなとき、良く知りませんよ、と答えたほうがいいに決まってるし、
敢えてこんな事をいうのは、どうかと思う。
しかし、大っ嫌いで、”大”が付いているのだから、適当な返事はできない。
嫌いという感情を隠して「面従腹背」する訳にいかない。
ちと、オーバーかな(笑)
憎みたいほど嫌いな人のことを、黙って見過ごすのは、自分に対して卑怯だ!、
全ての人を公平に好きでいられるはずはないのですから、
嫌いを嫌いと言ってなにが悪い・・・・・・
でもあのとき、夫は心配そうに私を見ていたし、
(なにも言うな!という全身からのサイン)
その場が気まずくなるのもホステスとしては、失格。
私は、笑って
「良く存じません。子供っぽい方が好みのタイプですの?」と答えるにとどめた。
でもね、
孔子いわく「仁者、好むべき人を好み、憎むべき人を憎め」ですってさ〜