ちょっと立ち話 | ハンサムな女性 | 2001/3

古本屋さんで立ち読みをしていた時”木村明美”さんが書かれた本の中に
「ハンサムな女性」と言う言葉を見つけた。
ちょっと引用させていただくと

「ハンサム(handsome),主として男子の容姿についていう。
女子の場合は容姿の美しさではなく、活気、威厳を伴う美しさをいう。」
知的で社会に積極的に関わろうとする姿勢があり、
自分の責任において、行動し、
なにがあっても他人の責任にしない潔い女
日本語に置きかえると、「ハンサムな女」は「凛とした女」だろうか

というものだった。
良い話しだとは、思いませんか?
年齢を越えて、成熟した女性の魅力がきちんと表現されていて、
女性の生き方まで形容されている「ハンサム」と言う言葉。
いまの時代にぴったりした、ステキな言葉だと思う。
40才も後半になると、 きれいですね、とか、可愛らしいとか、若々しいとか、
日々言われ続けても(本当に 笑)、なんだかしらけてしまう。
髪の中にちらほら白いものがみえ、
目じりのしわも、笑いじわなんて言えなくなってきて、
小さな文字がなにげに読みにくくなって、体力にも自信が無くなる頃
ステキな誰かに「あなたはハンサムな女性ですね!」なんていわれたら、いかが?
百歩ゆずって夫や家族に、「お母さんって,ハンサム!」なんていわれたら、
自分の歩んできた道が認められているように思えて
なにやらかにやら、嫌な事はいっぺんに吹っ飛ぶ。

20年も30年も前、ウーマンリブ(女性解放)の風が吹き、
私達の親の時代と違って、男女が対等に向かい合える新しい男女関係、
それに伴う新しい社会を予感して、私達は肩を張って生活していた。
しかし、最近になって、時代の流れは逆行してるかしら・・と思う事が多い。
新しい男女関係、社会はどうなってきたのだろう、と疑う。
癒し系云々はともかくとして、TVなどに登場する女性達が
年齢不祥の幼さがあり、話し方も舌足らず。カッワイイ〜のである。
(すべてとはいいませんよ。そう言う傾向があるような・・)
可愛いことが、カワイイと思える自分がカッワイイ〜と言う風情。
それはそれなりに、必要なことの一つかもしれません。
それをカワイイと思う男性がいるということなのでしょうが、
知性のないかわいらしさなんて、すぐに色あせてしまうように思える。

3月8日。我が家の末娘が14才の誕生日を迎える。
高価なプレゼントは用意してやれなかったが、
「ハンサムな女性」この言葉を贈ります。
かわいいだけじゃなく、
しっかり表現できる”自分”をもつ「ハンサムな女性」になってね。