ちょっと立ち話 | 極寒・思い出 | 2001/1

寒波到来、しかも記録によると、16年ぶりの大雪らしい。
暖冬といわれ、ほとんど雪など無い冬が続いていたので、大雪にわくわくする。
私達家族は暑さにめっぽう弱い。だから
夏の思い出よりは、冬の思い出のほうがはるかに多い。

雪が降った初日、
夜も大分更けた頃、家の隣りの駐車場を兼ねた空き地に、
なにやら妙な塊を2つ発見した。黒うさぎと、白うさぎ?
こんな街中で?そりゃない。
本当は、わたしは最初からそれがなにものだか、ちゃんと知っていたのですが・・・・
黒うさぎは、黒いジャンバーを着た、白うさぎは白いジャンバーを着た
うちの子供たち。高1と中2の子
あの子達、こんなに大きくなっても、またやってる・・・・

まだ子供たちが小学生だったころ、
犬の散歩に、みんなが一緒にでかけていた。
冬、田んぼがいちめんの雪で覆われると、こどもたちは
田んぼの中で、転げまわって遊んだ。
「ビチャビチャになって、風引くよ〜」なんて、言いたくない。それで・・・
雪が降った日の犬の散歩には明るいうちは、ちょっとはずかしいので、暗くなるのを待って
完全装備のスキーウエアーで出発した。楽しくって仕方なかった。

今回もあんまり楽しそうに遊んでいるので、私も加わった。
「おかあさん、遅かったね〜」
当然来るものだと思ってて、待っていてくれたらしい。
汗がでるまで遊んで、3人が大の字になって、空を見た。
額に、冷気が心地よかった。
雲の切れ間から、オリオン座がきれいに見えた。
「オリオン座の中の三ツ星は働き者の若者らしいよ」
「怠け者のスバルを追いかけてるんだって」
「へぇ〜」
「気持ち良いねェ」
大きくなった子供たちは、しばらく黙っていた。

「このまま寝たら、凍死かなあ」
「毛布もってくる?」
「シュラフ、シュラフ・・」
「バカ言ってないで、終わり、おわり」
さあ〜って、家に帰ったら、もう12時前。
オリオン座も笑っていたかもしれない。