ちょっと立ち話 | まだまだこれから・・(21世紀にむけて) | 2000/12

毎年12月の末、忘年会を家で開いている。いつの頃からでしょうか。
もう、ずいぶんと回数をかさねている。
夫の仕事のスタッフが主なお客様なのですが、
若い人達が集まって、夜が更けるまで、多いに食べ、飲み、話してくれる。
準備やら、何やらで、大変ではあるのですが・・・人が集まるのは楽しい。
出来立ての美味しいものを食べていただこうとすると、
私は台所に居つづけることとなって、耳だけ会話に参加することになる。
熱、熱のフライドポテトを作りながら、若者らしい話しに
”なに、言ってんだか!?”と一人聞き入るのも、結構楽しい。
今年は11人集まった。

20余年前、お味噌汁ひとつ出来なかった私が、ともかく、
何人もの食事の準備ができるようになったのは、
私がな〜んにも作れなかったからこそなのです。
料理の本を片手に、全ての味付けを計量カップと計量スプーンに頼り
毎日苦戦した。料理の真髄からは邪道なのかもしれませんが、
計量カップと計量スプーンに頼ったからこそ、
何人分の料理でも、倍数計算で、作れる。
まるで、理科の実験です。

さて、
一年ちょっとくらい前、友人と料理教室に行った。
その時、ある、ひとりの人が、小さじ1杯の塩とあるのに、
私のおもっていた、中さじを使って計量していた。
20年の間なんの疑いも持たなかったのに、なにやら、急に戸惑った。
「ちょっと待ってよ」「小さじって、どれ?」
友人に聞いたのだが、
『小さじって、これでしょ!(笑)』
なんと、今まで、中さじと思っていたさじを、彼女は小さじだって言うんです。
そういえば、中さじなんて、料理の本に、いちども登場しなかったなあ〜
大さじ=15t 中さじ=5t 小さじ=2.5t と20年信じてたのに、
大さじ=15cc 小さじ=5ccだったのです。
どうりで、テキスト通りに作るとずいぶんと薄味だったわけだ。
「だって、わたしが20年も使っているさじは三本セットになってて、大中小だから・・・」
そんなこと、屁理屈以外の、なんでもない。
ばっかねェーと一笑されたが、ほんと、ばっかね!!だ。

あれやこれ、これやあれ、まだまだ知らない事が、たくさんある。
知ってると思っていても、間違ってることも、きっとたくさんある。
だから、いろんな人と出会っていろんな話を聞きたいし、
いろんなところに行って、いろんな事を見たい。
人生を5年のスパンでくぎって、5年後の自分をイメージする。
ちょっと先の夢の実現にむけて、夢の(365×5)分の1を日々刻もうか!
きっと実現する。くしくも、年があけると、21世紀もスタートする。
ながーくお付き合いしてくださいな。
そして、5年後の私を見て、5年後のあなたを見て、
”あなたの夢って、これでしたか”って、一緒に喜びましょうよ。