ちょっと立ち話 | だからいつも忙しい | 2000/11

朝食、皆がご飯を食べるにはちょっと足りそうになかったので、
誰か、トーストか麺類かなんかにしてくれないかなあと思った。夫に
「何食べたい?」と聞いた。
「チャンポン麺もできるよ.。チーズトーストもできるし・・」
『チャンポン麺って言っても、”出前一丁”か、”好きやねん”くらいの違いだろう(笑)』
「失礼ね。おかあさんが送ってくれた本場チャンポン麺があるから、
野菜たっぷりで作ろうと思ったのに」
『失礼しました。なんでもいいから、インスタントラーメンが食べたい』
「朝から???ぃぃょ」
その朝、夫の朝食は出前一丁となった。
夫は妙にインスタントラーメンが好きだ。ずいぶんと美味しい食べ物だと思っている。
コーヒーだけは、とびっきり美味しく煎れた。(笑)
”出前一丁”か、”好きやねん”くらいの違い・・・・を聞いて、
昔大笑いした話を思い出した。

学生時代の友人が、ある日お見合いをした。
お相手はとてもきれいな方だったらしい。
(本人の報告だから、真相は定かではない)
いつも一味違った風を漂わせている彼は、その風のおかげで、人気ものだったし、
アイすべき奴なんだけれど、どうも人生の伴侶としては選択されにくい。
お見合いの席上、美しいお相手はこう質問した。
「コーヒーと紅茶、どちらがお好きですの?」
「コーヒーの銘柄で、お気に入りのものはありますの?」
彼は、なんの体裁を繕うことなく、こう答えた。
『あぁ・・ネスカフェゴールドブレンドです。・・』
モカとかなんとか、ありきたりの答えをすればよかった??
お相手に先制パンチをお見舞いするためにこういうことを言う人ではない。
彼がいかに良い奴か、証明される発言だったのだが・・・・

うちの男の子供たちも、、こういうふうに、女性に評価されるときもくるだろう。
そんな時、ありのままの姿を見せる事が出来て、
その姿を心から愛してくれる人にめぐり逢ってほしい。
朝のラーメンから、こんなことまで、思いをめぐらした。
だから、わたしは、いつも忙しい。