ちょっと立ち話 | おばさん | 2000/10

”ビッグニュース”と言って、夫が勇んで帰って来た。
いろいろ話してくれた後、「おばさんして、いっぱい聞いてきたぞ!!」と言った。
??「おばさんして・・・」・・・
ずんぐりとした体型、大きな声、ずけずけとした物言い、 欲張り、失礼な団体、
おばさんって言葉は、蔑視の意味が濃い言葉だ。
「おばさんにはなりたくない。」なんて言葉をよく耳にする。
おばさんって、何歳くらいから、こう呼ばれるのでしょうか?
多分、歳は関係無くて、その様子に対しての言葉なのでしょうが・・・

ポット頬をそめたり、どきどきと胸が高鳴ったり、
ひとつの言葉も伝えられなかったり、そういった、可憐な乙女であった私達も、
白馬に乗った騎士の求婚を受け、女となり、出産を経験し、子育てに翻弄され、
世の中を知るに連れて、だんだんと、神経を太くしていく。
太くするからこそ、波も超えて来た。
やがてその大事業が終わる頃、「おばさん」の勲章を戴く。

「お、ば、さ、ん〜」といいながら、
おばさんの前では、おならもするし、ゲップもする。
グチもこばすし、よだれもたらす。も〜なんでもあり・・でしょ!ね!
おばさんの前で緊張してる人なんて、みたことがない。
おばさんはなんでも受け入れてくれるのです。

あっそうかぁ 今気がついた!!
おばさんは、とやかく言われてるけれど、
心を許せる大好きな人ということかあ(笑) そうかあ(笑)
確かにずうずうしいだけの人もおられますが、
それは手鏡をなくした自己中心の人で
おばさんとか、お嬢さんとかにかかわらず、その人の人間性の問題です。
「おばさん」という呼び名が「ずうずうしい人達」の代名詞に使われないよう、
おしゃれな心を見失わないようにしたい。
その心をしまっておく宝箱を大切にする努力を惜しまなければ、
おばさんこそ、優しく人を包み込めるかけがえのない人種なんです。
近頃すてきなおばさん?が少ないですか?