ちょっと立ち話 | 自分の顔は自分で造る | 2000/10

私の姉は、顎の線を引き締めるのだ。・・といって、鏡を見ながら、
大口をあけて、あえいう えおあお な〜んて、やっている。
誠にもって100年の恋もさめてしまう、とはこのことだ。
しかし、あえいう えおあお が効を奏しているかどうかわからないが、
確かに、いつまでも若々しい。
私の子供たちは私が姉で、3歳!3歳も年上の姉を妹だと思っていたらしい。
真っ赤なコートも、これまた似合ってるのには・・・いささかむかつく。

両親から戴いた、美しい顔立ちの人も、ちょっと残念なお顔立ちのひとも、
そうそう人の責任ではなく、40歳過ぎたら、もうそれは、自分が造った顔。
普通にしてる顔が、やさしい目もとで、
ゆったりとしたほほえみをたたえてるような口元の顔立ちになるように、
いつも、にっこりしていよう。
大きな声で笑い、うれしい、悲しいをいっぱい表現しよう。
さてさて、表情筋も鍛えようか!
というわけで、手鏡をみながら、大口をあけたり、目を大きく見開いたり
いろいろやってみた。そうそう・・と思い、娘を呼んだ。
「どの顔が一番かわいいか、知っておくほうがいいよ」って話して、二人して
造り笑顔研究になった。
「あなたは かわいらしい顔だね」
せっかく、そう言ったのに、これには反応しないで、こう切り返してきた。
『お母さん、皮膚筋?を鍛えて、こじわを取ったら!』
「私のこじわは、”わらいじわ”これって、百金の値よ。」
『百金?お母さんの場合は、百円均一の百均ね。』
・・・・・・
せっかくかわいらしく産んだのだから、もっとかわいくなって頂戴。