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ちょっと立ち話 | | 見てたのねぇ | | 2006/5 |
今日は神様のお恵みか、ぽかっと時間が取れたので、
かねてから行きそびれていたコットンの買い物に出かけた。
雨が続き、台風のような大風一過。今日はすがすがしく晴れ渡った
出雲平野の東西に長く伸びる北山は 黄砂の埃っぽさも一掃され、新芽の薄黄緑も際立っていた。
悠々とした綺麗な稜線
車のラジオからは松山千春の往年のヒット曲”長い夜”が流れている
私の気分は最高で、肩でリズムを取りながら 大声で歌った。
私の前を走るグレーのスカイライン
テールランプが丸型の独特な表情で、大きなV字型のアンテナが取り付けてあった。
走り家の車みたいなのに、ゆっくりと走る。さっきから気になっていた。
声を出して♪恋にゆれる 心ひとつ♪と良い気分突入というときに・・・・・
前のスカイラインの運転席から腕が出て、何か合図をしている
なんだ?追い越して前に出ろってことかしら。。。
追い越してバックミラーで見るとまだなにか変。
さっきまで無かった赤いランプがアンテナの横で光っていた
端に寄れってこと?止まれって言うこと?道を聞かれるんかな
端によって駐車すると、そのスカイラインも一緒に止まって、なんと警備の人が降りてきた。
「シートベルトはしておられませんよね?」
不覚。やっとわかった。警備会社の人じゃない。警察だ!
走りやのスカイラインなんてとんでもない。覆面パトだ!
いつもはぼんやりしてるのにこんなときは知恵が回る
『はい、でもちょっと気分が悪かったものですから・・・』 弱々しく言った
「ちょっと降りてもらえますか」 車の後部座席に乗るように言われた。
「シートベルトはしてくださいね」
『はい、ちょっと気分が悪かったものですから・・・』もう一度言った。
「気分が悪いときには車をとめて休んでください」
免許証を手渡すと、減点切符の手続きは着々とすすめられる
(気分が悪いって言っているだろうが!!)
正面きってはなかなか言えない軟弱な私は
後部座席に座っているのをこれ幸いに ぼそぼそと聞こえるように言った。