-->
ちょっと立ち話 | エチケット | 2005/05


私は、お昼の休憩時間を割いて、郵便局に向かった。
仕送りを待っている子供が3人居るので、入金と送金の操作はあわせて4回行なわなければならない。
きまった手順なので時間はとらないが、4回の操作を続けざまにするのはちょっと気がひける。
其の日、最初の入金の操作をしようとしたとき、私の後ろには2人の方が並ばれたので、
こりゃ、4回の操作をいっぺんにするのは無理だなあと思った
私は2回の操作をして、「時間がかかりますので、先にしてください」って言って、
すぐ後ろの女性に譲って、列の最後尾に並びなおした。
若い女性の様子はなんだか込み入っている感じ。
支払いリストのような紙をみながら、入念にチェックしておられる。
後ろ姿しか見えないので、表情なんかはちっとも分からないが、片足だけに重心をかけてるから
おい!体がねじれてるぞ。
数冊の通帳を取り出して、残金を確認して、それぞれの通帳から、すこしづつ払い戻し。
タラタラとした操作はあわせて8回にも及んだ。
考え込みながら操作をしているものだから、どんどん時間が経っていく。
こんなことになるんじゃ、先に終わってしまえばよかった!
時間がかかってしまうこともある。仕方ないこともある
そんなとき、後ろに待っている人に、ごめんさいって言う気持ちをどこかで伝えて欲しかった。
私はきっと むっとした顔をしていたに違いない。女性はさっさと帰ってしまった。

同じ日の夕方、スーパーのレジに並んだとき、私の後ろに若い男性がいた。
見るとペットボトル一本だけを手にしている。
私はカゴいっぱいの食料を買っていたので、
「ペットボトル1本だけでしたら先にどうぞ!」って言ったら、
にこっとして、先にレジを済ませて、ちょこっと会釈して帰られた。
こんな一瞬が私は大好きで、その日一日が幸せに満ちてくる。

想いが相手に伝わって、ありがとうって気持ちが帰ってくる。そんな毎日がいいなあ。