ちょっと立ち話 | 今どきの子 | 2003/6


私の職場には老若男女 いろんな人がやってくる。
先日、おばあちゃんと一緒の小学3年生の”減らず口”の悪たれ坊主が来た。
あれこれ訳のわからないことをしゃべっていたが、トイレに行きたいという。
じゃ、ということで我々も使っている職場の男女共用トイレに連れて行った。
「僕、もう一人でできるよね。あとで流しておいてね」
『横に散らしてもいい?』
「まあ、ここはトイレだからね。散らすのはいけないけど、散るのはしかたないよ。」
トイレのドア―を閉めようとしたら、もう終わったっていう。あれぇ・・・
「ちょっと、仕方ないけれど、あれ、散らし過ぎじゃん・・汚いなあ〜ちょっと拭こうよ」
『いやだ!!臭いもん』
「臭いって言っても、自分のじゃん」
『僕のじゃないよ。お前のトイレだろ』(私のことを、”お前”だなんて言う。なんて坊主だ!)
「違う!お前のしっこだろ!汚れたのはわざとじゃないんでしょ?自分で汚した所は自分で拭こう!」
「はは〜〜ん 自分で拭けないなあ。じゃ おばちゃんが手伝ってあげるから、一緒に拭こう」
『嫌だ!』
「嫌だじゃない。」
こうやって、こうやって、と言いながら、手のひらにティッシュをクルクル巻きつけて厚めに取って、
便器の横に溜まっていたおしっこを吸い取った。
「わかった?じゃ同じようにやってもう一回拭こう。まねしなさいよ。」
バイ菌がどうのこうのって 知っている限りの言葉を使って理屈を言う
私は子供を3人も育てているんだ。そんな屁理屈痛くも痒くもない。
まあ〜拭かなくてもいいわ・・と思っていたけれど、最後男の子は同じようにして拭いた。
「どへ〜〜僕上手じゃん。屁理屈坊主と思ったけれど、見直したわ」
「手はちゃんと洗いなさいよ。」
『嫌だ!』
「また、嫌だかあ まっ、好きにしなさい。それこそあんたの手だから。おばちゃんの手じゃない。」
しばらくして悪たれ坊主は、私に”バイバイ”って手を振って帰った。

昔々山本五十六元帥が言っていたこと
「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ」