ちょっと立ち話 | インフルエンザ騒動 | 2003/2


今年のインフルエンザの流行は去年の20倍だそうだ。
予防注射の普及で老人の患者さんは少なくなってきたらしいけれど、
それでも、高熱がでたり、節々の関節が痛くって、。。。という人が多い。
聞く所によると、普段の倍の一日300人もの患者さんが来たという開業医さんもあったらしい。
インフルエンザは普通の風邪と違って”ウィルス”が原因で起こるので、
以前は薬といっても せいぜい熱さましの頓服程度だったが、
最近では良い特効薬も出来て、治療も容易になったらしい。
といっても原因である”ウィルス”を殺す物ではなくて、体内での増殖を抑えるものらしいから、
感染後48時間以内にその特効薬を飲む必要があるらしい。
以前NHKの特集で詳しく報道されていた。

先日スーパーで立ち聞きした「主婦の話」
主婦A 「インフルエンザの特効薬が市場になくなって、手に入らないんだって。」
主婦B 「タミフルというカプセルらしいよ。」
主婦B 「それしかないの?」
主婦A 「ニ流品でほかにもあるらしいけれど、それはあまり効かないらしい。」
主婦B 「どうやったらそのタミフルは手に入るの?」
主婦A 「知り合いの開業医さんに頼むんだって!」
主婦B 「でも薬は薬局でもらうでしょ?その薬局に無いのだから・・」
主婦A 「よくわからないけれど、Cさんたら、家族で6カプセル手に入れたらしいよ。」
主婦B 「体調がおかしい・・・って思ったら、すぐに飲むと効くんだって。」
主婦A 「そうそう、知っているわ。48時間以内に飲むんでしょ」
主婦B 「今度2カプセル譲ってもらうことになっているから、一つ回そうか?」
主婦A 「ほんと?あり難いわ。」

聞き耳を立てていた私も褒められることではないが、まるで、毒物兵器の解毒剤のようだ。
サリンの解毒剤じゃあるまいし、過熱しすぎる感情や情報に首をかしげる。
確かに、良い時期に良い処置を受けた方が、病気には良いに違いない。
しかし特効薬を手に入れる”こね”みたいなものを探しまわっているのは、笑い話に近い。
そのカプセルを手に入れるために医大やら中央病院やら、休日診療所を回ったという話しも聞いた
ひどい過熱ぶりだ。
我が家には受験生がいるから、予防注射を受けておけば良かったかなって思うけれど、
だけど、そんなに大騒動する必要があるのかな。
よほど体力が弱っていないかぎり、手洗いやうがいで充分予防できる。
ビタミンCを摂り、食生活に気をつけるほうが、よっぽどインフルエンザを防げるのにと思う。
なんでも大騒動をするのは好きじゃない。淡々と粛々というのが良い。
まっ、そのカプセルが道端に落ちていたら、真っ先に拾うけれど・・・

しかし・・・・これが本当の細菌兵器の解毒剤を確保する話しだったら・・・・
いつも”なるようになるさ!”って思っているけれど、のんびりしてたら一番先に死ぬのかなあ。
まあ、全員が死ぬんだったら死ぬ順番なんてどうでもよいけれど、
なぜか、私だけは死なないような気がする。
家族に話したら、「お母さんは絶対最後の1人になっても死にません。」って言われた。
私も本当にそう思う。やすやすとは死んでなんか居られない。
・・やすやすとインフルエンザに感染してなんかいられない。今日も徹底的に、”鼻”洗いだ!