ちょっと立ち話 | 夫婦の在り方を思う時 |


結婚してすぐのころ、私の父が、新婚ほやほやの主人に向って、
こんなことを言ったらしい。
『***さん。あんたもキツイのをもらったが、6ヶ月もすれば、慣れるから』
今もっての笑い話です。
結婚して20余年、記念日は2月24日。毎年のように3月の始め頃になって、
あっ、今年も結婚記念日、忘れてたね・・と話す。
主人は忙しい人だし、私もそういうことに頓着しないタチだし。
相性が良いんだか悪いんだかよく分からないけれど、おんなじようなことを考えて、
顔もおんなじようなタヌキ顔になってきたから、良い方なんでしょう。

あの時代劇の、悪徳代官の手下に取り囲まれた助さん格さんのように、
背中あわせになって敵と戦っている間は、必死の状況で結ばれているけれど、さて
戦いが終わって、顔を見合わせた時、どういう生活をするのかなあと考える。
夫婦が同じ趣味を持ってなどと言われるけれど、生来勝気な私は、どういうわけか、
主人に対してライバル意識が強くて、けっして負けたくない。
ゴルフや、囲碁など勝敗がはっきりするものはもちろんのこと
たとえば、ウォークの会(こんなのあるかしら?)にしたって、
私のほうが元気だったと言い出すだろう。
だから、はっきり申し上げるならば、二人でも一人 一人でも二人という生活が
いいなあと思うのであります。
どういうことかといえば、文字とおりなのですが、別々の趣味を持ち、
別々の時間を過ごすけれど、それぞれ自分の成果や、武勇伝など話し合える。
新しい男友達、女友達のことを楽しく話して、
それでもって手をつないで歩いて行ける・・という・・・・
まっ、私に、今からでもボーイフレンドが出来たら、
大目にみてね!ということなのであります。

『***さん。あんたもキツイのをもらったが、6ヶ月もすれば、慣れるから』
この言葉、もう亡くなった父はどう言い直すだろう。
『***さん。あんたもキツイのをもらったが、30年もすれば、慣れるから』・・・・