ちょっと立ち話 | さあ、ご一緒に | 2003/1


次男は本屋に寄ったついでに、一つの知恵の輪を買って来た。
ずっしりと重い知恵の輪で、結構本格的。
イギリス発祥のもので、最近ひそかに流行しているらしい。
難易度もいろいろで、1〜6段階にもわかれている。
こういった、みょうちきりんなものが得意な次男は、早くにつなげたり外したり出来る。
「こんなのが直に出来るのに、どうして英単語が覚えられないのかねぇ・・」
『・・・・・・』
私も、私も・・・という事になって、娘も私も楽しんだ。
「お兄ちゃんて結構すごいよね!」
翌日、調子ついた次男は、一個980円もするこの知恵の輪を7個かってきて、計8個。
まあ〜〜って呆れたが、使っても良いというお許しを得て、
夕食後 ああだ、こうだって言いながら夫も加わって がしゃがしゃ始まった。。
「なんでぇ〜」
「これがこうで、ここが斜めだから・・」
「あっ?だめかあ〜」
誰に向って言うわけでもなくつぶやいて 不思議な連帯感が漂っていた。
以前ジグゾーパズルにハマったときも、そうだった。
何百というピースが居間のテーブルの上に広げてあって、
気が向いた人が、気が向いた時にはめていく。
知らず知らずにそれぞれの分担個所が決まってきて、
気がついた人が、同じ色合いのピースを集めて上げていたりした。
そのときと同じような連帯感があった。
カルテットだか、トリオだか、一緒に楽器を演奏をするなんていう高尚な家族でも無いし、
みんなが一緒の家族旅行なんか、ついぞない。
知恵の輪やジグゾーパズルが共有の楽しみになったりするなんて、なんて小市民・・って思う。
なにげなくついたTVの画面が、急に男女の濡れ場、しかもすごいポルノシーンになって
全員が無口で画面に見入った
「こんなん、みんなで真剣にみるかあ〜〜??」

家族の有りかたがいろいろ取り沙汰されるけれど、
こういった瞬間 瞬間の積み重ねが、家族のやすらぎとなるのかなあって思う。
さて今日は・・・・・
兄妹の口喧嘩を聞きながら、台所の後片付けをした。
子供たちはそれぞれの部屋。
仕事があるからというから コーヒーを煎れたのに、ソファーでうたた寝をしている夫。
まっ、だいたいはこんな日が続きます。